明石の天然鯛はこだわりの一本釣り! [兵庫県]
鯛といえば、瀬戸内海の明石海峡の天然鯛が一級品として有名だ。
この鯛は値も張るが、
それには味と品質を保つために一本釣りで収穫されているからでもある。
多くの鯛を効率的に獲るならば、網を使えば良いのだが
網に引っ張られることにより、魚が傷み品質も味も落ちる。
ウロコが剥げて内出血が起こったりして、見た目も良くないし
当然それは味にも影響が出てしまうからだ。
なので、明石の鯛漁は魚の損傷が少ないこだわりの一本釣りで行われているのだ。
しかも鯛の味とは(鯛に関わらずかも知れないが)
棲んでいる磯によっても違ってくるのを御存知だろうか?
鯛は稚魚の頃から小エビやエビのプランクトンを食べて成長する。
成魚になってからはカニも食べるそうだ。
このため鯛は美しい淡い赤色をしていて、
エビ・カニに含まれるタウリンという旨み成分がその味を決める。
だから、エビ・カニの棲み具合、潮の流れによって同じ磯でも違いが出るし
まして地方が違ければ、その質と値段に違いがでるのも当然のことらしい。
かつて、他地方の鯛漁業関係者が「明石の鯛だけ高値なのはおかしい」と言って、
味比べを挑んだらしいが、刺身、煮付け、塩焼きと
どれをとっても味の差がハッキリと解り、納得して帰ったなんて話もある。
鯛って全国で毎年2千万匹もの稚魚の放流が行われているらしい。
瀬戸内海だけでも400万匹くらい。
鯛が1㌔代の成魚になるには3~4年くらいかかるらしいが、
その前に定置網によって捕獲されてしまう事が多く、
漁民の気持ちもわかるが、心苦しいと語る関係者もいるみたいですね。
だから瀬戸内海では網による捕獲制限も行われているとか。
スーパーで2~300円で小さい鯛が並んでいるのは、
そういう感じで獲られたモノだと言う事を理解しておくのも良いかもしれない。
素人が鯛の一本釣りをするのは色々難しい面もあるだろうが、
そういった釣り体験サービスをしているお宿もあるにはある。
釣り好きで釣り旅行も頻繁にする方なら、
兵庫の釣り場のお宿【素泊まりOK】を参考にしてはいかがだろうか?
コメント 0